旧指定成分について

旧指定成分とは

シャンプーには、泡立ちをつくるための増泡剤、腐敗や酸化・カビなどを防ぐための防腐剤や酸化防止剤、きれいな色、よい香りを出すための着色料や香料などが加えられています。

化粧品類の品質の安定には欠かせないものもあるのですが、中には体にとって良くない成分も含まれているのです。

●指定成分(表示成分とは)

これらのさまざまなトラブルを購入者(=消費者)が避けられるように、以前は、化粧品原料の中で特に毒性の強い102種類を指定し、表示を義務づけていました。

これが「指定成分」(あるいは「表示成分」)といわれるものです。

●全成分表示の義務化とその影響

しかし、2001年4月からは、全成分表示(刺激の強い、弱いに関わらず原料すべてを表示する)が義務づけられました。消費者にとって全成分が表示されるのは安心なのですが、20~30種類ものカタカナ名が小さな文字でズラズラ並んでいたのでは、店頭でこれをすべて理解するのはとても不可能です。

かえって刺激の強い成分が分かりにくくなってしまったように感じます。

毛髪に油分がないと枝毛や抜け毛が増える

健康な髪には適度な油分が含まれています。

自然な状態の髪の毛には、油分が含まれています。

この油分は、湿り気や柔軟性を与える、外部からの有害物質や細菌の侵入を防ぐ、体内からの水分の放出を防ぐなどの機能があり、髪を保護する大切なものなのです。

そこで、油分がなくなると、枝毛、抜け毛、切れ毛の原因となり、ツヤや弾力もなくなります。
そして加齢とともに、薄くなっていくわけです。

●キューティクルを破壊する合成洗剤

ところが、市販のシャンプーには合成洗剤に使われている刺激の強い界面活性剤が含まれています。
界面活性剤は、その強力な洗浄力で頭皮や毛髪の油分を取り、キューティクルを破壊してしまいます。
キューティクルは数層からなっている非常に薄い膜で、その大切な役割は髪の毛内部の保護です。

正常な髪ではきちんとそろっていますが、界面活性剤入りのシャンプーを使っている人の場合はボロボロになっているケースが見られます。大切な油分を「汚れ」として取り除いてしまっているのです。

コンディショニングという名前にだまされない

界面活性剤の洗浄力や皮膚への刺激をやわらげるために「コンディショニング」と名づけられたシャンプーが開発されました。 このコンディショニングシャンプーには、カチオン(陽イオン)化セルロースという物質が用いられています。

シャンプー液を薄めると、カチオン化セルロースと界面活性剤が複合塩をつくり毛髪につくので、シャンプーのすすぎ中も指通りがなめらかになり、毛髪の損傷防止に効果が期待できるというものです。

もちろん、保湿剤、増粘剤、着色料、安定剤、殺菌防止剤なども使われています。

さらに、界面活性剤入りシャンプーは、分解されにくいため川や湖を汚すという問題もあります。メダカの一種タップミーの眼球とエラに致命的な 障害を与えることも報告されています。

●かぶれを起こしやすい成分について

K社 コンディショナー かぶれを起こしやすい成分

  • 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(陽イオン界面活性剤)
  • セタノール(油分)
  • ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)
  • 安息香酸塩(殺菌防腐剤)
  • 黄色4号(タール色素)
  • 黄色5号(タール色素)
  • 香料

リンスのシリコンについて

リンスは、シャンプー後の髪になめらかさを与え、しっとりさせるためのもの。

カチオン(陽イオン)界面活性剤と高級アルコールが形成するゲルのなかに油分を配合しています。カチオン界面活性剤は毛髪に吸着し、摩擦を少なくします。

いったん吸着したカチオン界面活性剤や油分は、単なる水洗いでは落ちません。つまり、界面活性剤や油分がずっと髪についたままなのです。
油分は、一般的に毛髪になめらかさを与える効果が高いシリコンが用いられています。シリコンはケイ素を含む高分子化合物。

化学反応を起こしにくいため、医療品や電線の絶縁剤などに使われてきました。

シリコンの安全性については見解が分かれていますが、化学的に安定しており、体内に吸収されないと考えられていたのに、問題が起きた理由は分かっていません。

それにしても、なぜ現実に被害が発生しているものを化粧品原料として使用するのか理解に苦しみます。

●かぶれを起こしやすい成分について

シリコンの表示名:ジメチコン

  • ジメチコンコポリオール
  • シクロメチコン
  • ジメチコノール

K社 リンス かぶれを起こしやすい成分

  • 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(陽イオン界面活性剤)
  • セタノール(油分)
  • プロピレングリコール(保湿剤)
  • パラベン(殺菌防腐剤)
  • 黄色4号(タール色素)
  • 赤色230号(タール色素)

塩化ステアリルトリメチルアンモニウムは、水中で陽イオンが活性をおびてはたらく界面活性剤です。洗浄力は弱いものの、陰イオン界面活性剤と結合して水に溶けない結晶をつくり、毛髪の表面をコーティングして静電気を中和します。

また、逆性せっけんとも呼ばれ、殺菌剤として知られ、無臭で、消毒薬として広く利用されています。しかし、急性毒性は、毒性が強い界面活性剤として知られるABSやLASの5~7倍という強さです。アメリカでは誤飲による死亡事故がありました。

旧指定成分一覧

■薬事法による成分■■おもな用途■
★あ行
安息香酸およびその塩類殺菌防腐剤
イクタモール収れん剤
イソプロピルメチルフェノール殺菌防腐剤
ウンデシレン酸およびその塩類殺菌防腐剤
ウンデシレン酸モノエタノールアミド殺菌防腐剤
エデト酸およびその塩類金属イオン封鎖剤
塩化アルキルトリメチルアンモニウム陽イオン界面活性剤
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム陽イオン界面活性剤
塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム陽イオン界面活性剤
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム陽イオン界面活性剤
塩化セチルトリメチルアンモニウム陽イオン界面活性剤
塩化セチルピリジニウム陽イオン界面活性剤
塩化ベンザルコニウム殺菌防腐剤
塩化ベンゼトニウム殺菌防腐剤
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム陽イオン界面活性剤
塩化リゾチーム消炎酵素剤
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン殺菌防腐剤
塩酸クロルヘキシジン殺菌防腐剤
塩酸ジフェンヒドラミン消炎剤
オキシベンゾン紫外線吸収剤
オルトフェニルフェノール殺菌防腐剤
★か行
カテコール酸化防止剤
カンタリスチンキ毛根刺激剤
グアイアズレン消炎剤
グアイアズレンスルホン酸ナトリウム消炎剤
グルコン酸クロルヘキシジン殺菌防腐剤
クレゾール殺菌防腐剤
クロラミンT殺菌防腐剤
クロルキシレノール殺菌防腐剤
クロルクレゾール殺菌防腐剤
クロルフェネシン殺菌防腐剤
クロロブタノール殺菌防腐剤
5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン殺菌防腐剤
★さ行
酢酸-dl-α-トコフェロール酸化防止剤
酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール油分
酢酸ラノリン油分
酢酸ラノリンアルコール油分
サリチル酸およびその塩類殺菌防腐剤
サリチル酸フェニル紫外線吸収剤
ジイソプロパノールアミン中和剤
ジエタノールアミン中和剤
シノキサート紫外線吸収剤
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)酸化防止剤
1,3-ジメチロール-5,5-ジメチルヒダントイン(別名DMDMヒダントイン)殺菌防腐剤
臭化アルキルイソキノリ二ウム殺菌防腐剤
臭化セチルトリメチルアンモニウム陽イオン界面活性剤
臭化ドミフェン殺菌防腐剤
ショウキョウチンキ毛根刺激剤
ステアリルアルコール油分
セタノール油分
セチル硫酸ナトリウム陰イオン界面活性剤
セトステアリルアルコール油分
セラック被膜形成剤
ソルビン酸およびその塩類殺菌防腐剤
★た行
チモール殺菌防腐剤
直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム陰イオン界面活性剤
チラム殺菌防腐剤
デヒドロ酢酸およびその塩類殺菌防腐剤
天然ゴムラテックス被膜剤
トウガラシチンキ毛根刺激剤
トリイソプロパノールアミン中和剤
トリエタノールアミン中和剤
トリクロサン殺菌防腐剤
トリクロロカルバニリド殺菌防腐剤
★な行
ニコチン酸ベンジル消炎剤
ノニル酸バニリルアミド毛根刺激剤
★は行
パラアミノ安息香酸エステル紫外線吸収剤
パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)殺菌防腐剤
パラクロルフェノール殺菌防腐剤
パラフェノールスルホン酸亜鉛収れん剤
ハロカルバン殺菌防腐剤
2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤
ピロガロール酸化防止剤
フェノール殺菌防腐剤
ブチルヒドロキシアニソール(BHA)酸化防止剤
プロピレングリコール保湿剤
ヘキサクロロフェン殺菌防腐剤
ベンジルアルコール油分
没食子酸プロピル酸化防止剤
ポリエチレングリコール(平均分子量600以下)保湿剤
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩類陰イオン界面活性剤
ポリオキシエチレンラノリン油分
ポリオキシエチレンラノリンアルコール油分
ホルモン特殊成分ホルモン
★ま行
ミリスチン酸イソプロピル油分
2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン殺菌防腐剤
N,N“-メチレンビス
〔N‘-(3-ヒドロ岸メチル-2,5-ジオキソ-4-
イミダゾリジニル)ウレア〕
(別名イミダゾリジニルウレア)
殺菌防腐剤
★ら行・その他
ラウリル硫酸塩類陰イオン界面活性剤
ラウロイルサルコシンナトリウム殺菌防腐剤
ラノリン油分
液状ラノリン油分
還元ラノリン油分
硬質ラノリン油分
ラノリンアルコール油分
水素添加ラノリンアルコール油分
ラノリン脂肪酸イソプロピル油分
ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール油分
レゾルシン殺菌防腐剤
ロジン増粘剤
医薬品等に使用することができる
タール色素を定める省令
(昭和41年厚生省令第30号)に掲げるタール色素
色素